中国ビジネスにおける贈賄文化
いつも抽象的なというかマインドの部分ばかり書いているので今回はかなり具体的なことに言及しようと思います。昨日、輸入ビジネスをやっている友人と飲んでいて、中国ビジネスにおけるワイロの話になりました。私も先月中国に行っていたのでだいぶ深くまで話し合ってしまって、終わったころには朝方で、これはブログのネタになるなと思いましたwww
私たちが中国でものを作ったり売ったりするには、当局の認可や当局との折衝が必要なことが多く、そこであからさまに賄賂を要求する役人も珍しくありません。中国で公務員への賄賂は最高で無期懲役の重罪です。また民間企業同士の贈収賄も罪となります。
これまで日本企業は実際そんな文化に順応してきたところがあります。これまた日本人特有の感覚というか、変な話ですけど・・・まぁ、なんだかんだでどうにかなってはいたんですよね。しかし、ここ最近はその流れが変わりつつあるように私は感じています。去年は製薬会社のGSK(グラクソスミスクライン)が贈賄罪で582億円(30億元)の罰金刑、現地法人幹部5人に執行猶予付きで2~3年の懲役刑が言い渡されました。また12月には非鉄金属メーカーのフジクラの子会社が、民間人への贈賄で2億円余りの罰金を命じられています。このような変化はおそらく習近平政権が贈収賄に対して厳しい姿勢をとっているのが背景にあるんだろうと思います。
私たちの身近な例としては税関です。輸出入手続きの際、ワイロなしでは物流が動かない事さえあります。また、当局の担当者からコンサル会社を紹介されることも・・・そうゆうの大体担当者の身内が経営するぼったくり企業だったりします。まぁ、間接的な賄賂ですね。
中国政府の方針が変わっても、そう簡単には末端まで変化はしません。具体的にそのようなときどうすればよいのでしょうか?中国人はメンツを大事にする人間です。要求は真正面から断らないほうがいいです。例えばコンサル会社を紹介された場合、「本社を通す必要がある」「システム上難しいから」といって、とりあえずは口実を用意しておくことです。
潔癖であろうとするあまり、当局とのかかわりを避けるのも問題です。逆に目をつけられ、思わぬ不利益を被ることもあり得ます。法的リスクを最小限にとどめつつ当局と良好な関係を保つべきです。具体的な方法として「中国の伝統行事を利用する」ことが挙げられます。中国では通常祝われる中秋節に月餅を送るなど、季節の行事に則した行為であれば、贈収賄とみなされるリスクは比較的低いでしょう。物を送る場合、高価なものほど危険です。今一般的に喜ばれているものは、日本の化粧水やおむつ、お茶などです。これも人それぞれで、しっかりと下調べしてから行動しましょう。
ちなみに、贈収賄罪には訴追基準が設けられ、個人が個人に贈賄した場合の訴追基準は1万元以上ですが、例外的に規定があり、基準以下でも刑事責任を追及される可能性があります。また、行政罰には明確な基準がありません。少額なら絶対大丈夫というわけではありません。
今日は少し、というか、かなり偏った話になってしまいました( ゚Д゚)次回はもっと読みやすいものにしようかと思います。だいぶ寝てないんで頭がガチガチになってるぽいです。とりあえず、コンビニ行ってたばこ買って寝ます・・・
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