リスクとは何なのか②
今回は前回に引き続き”リスク”に関して、特に”やらないリスク”についてお送りしようと思います。
前回、時間は有限である、唯一人間に平等に与えられているものだ、と書きました。今私の周りには起業家を目指す学生たちがたくさんいます。その中に、リスクを冒すのが怖くて一歩前へ踏み出せない、という学生によく出会います。私は彼らに、一言「やらないことがリスクだよ」といいます。1歩踏み出せない。それは2歩先が見えないからです。学生が起業しようとして、2歩先まで見えてた人なんていません。先日、メディアでも活躍されているとある若手起業家の方とお話しする機会をいただきました。そのときその方も言っていましたがやはり先が見通せない状況の中で大学2年の時、起業されたそうです。
2歩先が見えない、私も見えていませんでした。でも私は起業しました。先ほどの一歩踏み出せなかった大学生の彼と、私は何が違ったのでしょうか?
答えは単純なのです。一歩先が見えているという現実をロジカルに理解することができるかどうか。これだけです。簡単に説明しましょう。1歩先をPとし、2歩先をQとします。自分の立ち位置は未知数Xとでもしましょう。XからPは見えているがQは見えない。しかしXからPまでの距離とPからQまでの距離は同じです。この場合XがPになったらどうなるでしょうか?そうです。Qが見えるのです。
誰だって、2歩先は見えません。でもたいていの人が1歩先は見えているのです。1歩目の次は2歩目です。今は見えない2歩目も1歩踏み出せばそれは次の1歩目でしかありません。階段を2段3段飛ばしで行こうとしてはいけません。目の前のことを1歩1歩少しづつやっていけばいいのです。時には悩み行き詰まることもあるかもしれません。しかしまず1歩踏み出さなければ、その行き詰るという段階にさえ到達しないのです。
2歩先が見えない、それがリスクに思える、そして結局最初の1歩を踏み出さない。時間はどんどん過ぎていきます。私たちの時間は限られていると言いました。私は踏み出さない事は機会損失と同じ性質のものだと思っています。
やらないことは、リスクなのです。
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